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■フランスにある二大ワインの産地の一つ
ボルドーといえばフランスワインと、ワイン好きならすぐに連想できるでしょうが、もう一つ、フランスには有名なワインの産地があります。
それが、ブルゴーニュです。
おそらく、フランスワインが好きという人でも、ボルドー派とブルゴーニュ派とに分かれるのではないでしょうか。
とはいえ、世界的に有名なボルドーには、シャトーと呼ばれるワインの生産に携わる醸造所が8000以上もあるといわれますので、世界にその名を轟かせているのも理解できます。
そんなボルドーでは、4世紀頃からワイン造りが行われてきたことが文献から発見できますが、1152年にボルドーを含む一帯を支配していたアキテーヌ公国の娘が、のちにイギリスのヘンリー2世となる人物と結婚したことによって、イギリス領となります。
これをきっかけに、それまでエール一辺倒だったイギリスにボルドーワインが爆発的に広まることになりました。
そのため、ボルドーで生産されたワインはイギリスという大きな需要を得たことによって、どんどん発展していくことになったのです。

■ナポレオンによっても変わっていったボルドーワイン
1855年、ナポレオン3世の時代に行われたフランス万博で、ボルドーワインの産地であるメドック地区において格付けなるものが作られたことにより、ボルドーワインの名声はまさに不動のものとなります。
この時に定められたのが、今もボルドーワインの品質の良さを判断する5大シャトーという区別です。
ボルドーにはたくさんのシャトーがありますので、5大シャトーに選ばれるということは、全体の生産量のほんの数パーセントという低い確率でもって選び抜かれた、上質のワインの証なわけですから、ボルドーのワインは5大シャトーのどれかを選びたいと誰もが考えるようになったのも、無理からぬところでしょう。
ボルドーワインファンにとってはおなじみでしょうが、これからボルドーワインを試してみたいと思っている人なら、5つの等級の内第一級の称号が与えられたシャトー・ラフィット・ロスチャイルド 、シャトー・マルゴー、さらにシャトー・ラトゥールとシャトー・オー・ブリオンから選ぶといいでしょう。
ここで、4つじゃないの？と気づいた人は、絶対的とも言われた格付けを唯一覆して1973年に第一級に昇格したシャトー・ムートン・ロスチャイルドがあることに気づいた、かなりのワイン好きと言えます。
これからボルドーワインを楽しむなら、これら5つのシャトーはボルドーワインを知る上で欠かすことのできないシャトーであることから、ぜひともおすすめです。
世界中のワインの中でも、常に最高峰のシャトーが作り出すワインとして、注目が集まっています。

■初めて飲むならシャトー・マルゴーがいいかも
口当たりの柔らかさや豊潤な香りなど、女性的な要素を多く持つことから「ワインの女王」と称されるボルドーワインの中でも、もっとも女性的なワインと称されるという特徴を持っているのがシャトー・マルゴーです。
そのため、ワイン初心者には比較的飲みやすいと感じられるのではないでしょうか。
そんなシャトー・マルゴーは、数多くのヴィンテージワインを輩出してきた優れたシャトーとして知られています。
中でも2012年は、優れたヴィンテージワインを生み出す典型的な気候条件に恵まれたボルドーで、特に厳しい選別が行われたことが知られています。
そんな中で生まれたシャトー・マルゴー2012年ですので、2010年の偉大とまで形容されたグレートヴィンテージと比べても遜色ないとされるほど、高い評価を得たワインとなっています。
女性的と称されるシャトー・マルゴーですが、シャトー・マルゴー2012年に関して言えば、非常にパワフルなところが魅力のワインです。
とはいえ、熟したカシスや花の香りに、バニラやオークのニュアンスを持たせたシャトー・マルゴーならではの豊かでリッチな口当たりは、まさにエレガントという言葉がピッタリの逸品です。