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■ロマネコンティには豊富なラインナップがある
ブルゴーニュ地方にあり、フランスではボルドーと双璧を成すワイン産地の名所であるブルゴーニュのワインといえば、言わずと知れたロマネコンティです。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社がつくるワインのことを意味し、特級クラスの赤ワイン7種に、同じく特級の高級白ワイン1種の合計8種を作っています。
ロマネコンティのワインが特級と言われるのには理由があり、一番の理由はブドウが栽培される畑が非常に上質であることです。
特級のロマネコンティが出来上がるのは、特級畑であるグランクリュに、赤ワインであれば上質のピノノワールが、白ワインであれば上質のシャルドネができたということになります。
最高峰のロマネコンティを筆頭に、二番目に位置する白ワインのロマネコンティモンラッシェ、さらに三番目から8番目までは再び赤ワインのラインナップとなりますので、全てを飲んで味の比較をしてみたいという憧れのワイナリーでもあります。

■ロマネコンティ・グランエシェゾーってどんなワイン？
赤ワインだけでも7種の特級ワインを作り出すグランクリュを持ち合わせているという点で、ロマネコンティのすごさが分かろうというものですが、そうなるとグランエシェゾーとはどのようなワインなのかが気になってきます。
8種類ある中では6番目に位置することから、これならかのロマネコンティでも何とか手が出そうだという人もいるでしょうが、やはり値段は高く、25万円前後はします。
そんなグランエシェゾーの味わいはというと、世界で最も偉大な赤ワインの産地であるニュイ地区で造られたことから、「偉大な地方の貴族」と称される赤ワインです。
フランスには偉大な地域から偉大なブドウ畑、そして偉大なワインが揃うなど、ことワインに関して言えば偉大さのオンパレードです。
とはいえ、そこそこリッチな人なら、手の出る範囲内のロマネコンティということで、非常に人気があります。
グランエシェゾーの原料であるピノノワールが栽培されている畑は、3.5haという小さなものです。
ロマネコンティの1級ワインの中で8番目にランクインしているエシェゾーに比べると、グランエシェゾーの風味はより複雑となっています。
そのため、よりロマネコンティのワインをしっかりと味わいたいのであれば、エシェゾーよりもグランエシェゾーということになり、ランキングはまさにこのロマネコンティファンの気持ちをしっかりと表現しているといえそうです。

■ヴィンテージイヤーとなった味わいは？
2005年のグランエシェゾーは、ヴィンテージワインとなっています。
若い内は軽めのテイストなので、少し物足りなさを感じるかもしれません。
熟成度合いを深めるにつれて、奥深さが増してくるのがグランエシェゾーの特徴と言えます。
よく比較されるのはエシェゾーですが、エシェゾーよりも酸味が低いことからタンニンとのバランスがうまく取れているとあって、甘い果実味と香りがしっかりと感じられ、それでいて穏やかな味わいになっているのがグランエシェゾーの特徴でしょう。
特に2005年はヴィンテージものとなっているだけに、エシェゾーとの違いをしっかりと認識するにはうってつけと言えそうです。
ロマネコンティのワインを味わってみたいけれど予算オーバー、弟分のラターシュにも及ばないとなると、お手頃価格で手に入れられるグランエシェゾーあたりがいいかもしれません。
本当なら、ロマネコンティとラターシュで飲み比べ、味比べをしてみたいところですが、予算の都合がつかないとなると、グランエシェゾーとエシェゾーとの飲み比べで、ロマネコンティを比較するというのも、これまた一興と言えます。
何しろ、どちらもグランクリュで作られたロマネコンティに変わりはないのですし、もしグランエシェゾー2005年とともに、エシェゾーもヴィンテージものが手に入ったなら、十分な飲みごたえで飲み比べできそうです。