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アジアで作られている特徴あるお酒

■アジアで作られている特徴あるお酒といえば
世界中にはさまざまなお酒がありますが、中でも中国やベトナム、そして東南アジア全域で作られている特徴あるお酒といえば、なんといっても蛇酒です。
蛇酒は、蛇を米で作ったライスワインや穀物由来の酒に漬け込んでいるのが特徴で、紀元前1046–771年に存在した中国の西周朝時代にはすでに作られていたと記録に残っています。
古くから酒は神に対する捧げものとして作られていましたが、一方で漢方における長い歴史を持つ中国では、医薬品として重要な役割を果たしていたことは容易に想像がつきます。
その効果は滋養強壮で、中国から東南アジア周辺へと広まっていったと考えるのが自然でしょう。

■沖縄の蛇酒といえばハブ酒
沖縄の酒といえば、泡盛に地ビール、そしてハブ酒です。
沖縄はハブが生息するため、ハブを使って蛇酒が作られたのはなんら不思議ではありません。
蛇酒の最大の特徴として、漬け込む蛇は毒を持っているものが選ばれます。
漬け込むことで蛇の毒液や、毒蛇そのもののエッセンスをお酒に染み込ませることが目的だからです。
この蛇酒を造る目的を考えると、沖縄に生息するハブが選ばれたのはごく自然なことだったと言えます。
さらに、沖縄はかつて琉球王朝と呼ばれる独立した王国であり、当時清国と呼ばれた現在の中国とは深い親交がありました。
琉球王国であった頃、現在の鹿児島県を治めていた薩摩藩は、しばしば琉球を薩摩に従わせようとしましたが、琉球は頑として薩摩の言いなりにはならず、清国との交流を続けます。
そんな中、西周朝時代から連綿と作られ続けてきた蛇酒の造り方が琉球に伝わったのは明らかで、毒蛇にハブを使ったことによって、沖縄にハブ酒が地酒の1つとして定着したのです。

■南部酒造所が作るハブ酒
沖縄でクラフトビールとハブ酒を作っている南部酒造所では、ハブ酒を体にやさしいリキュールと考えています。
ハブは水だけで100日以上も生きられるという不思議な生命力を持っていて、この生命力を飲みやすいリキュールにすることで、体にやさしいお酒としてもっと親しんでもらいたいという思いから、新感覚のハブ酒を作っているのが特徴です。
南部酒造所が作るハブ酒は、サトウキビを原料として作った59度のアルコールに浸けて抽出し、香り高い13種類の泡盛ベースのハーブ酒と合わせています。
琉球の酒 南都 ハブ酒 25度は、放血法、臭腺除去、腸管摘出といった特殊製法によって生きたままのハブを処理し、長い月日をかけて抽出した高濃度のハブエキスをブレンドしたハブ酒です。
南部酒造所が作るハブエキスは、この特殊製法が一番の決め手です。
本来、蛇酒は毒蛇を丸ごと漬け込み、毒液や毒蛇そのものをエキスやエッセンスとして作られてきましたが、南部醸造所では骨肉皮のみをアルコールに浸漬し、無毒化した後に、旨味成分となるハブエキスを抽出しています。
この処理方法で味は決定的に変わると言いますが、無毒化しているというだけでも安心して飲めるハブ酒と言えます。

■ハブ酒の楽しみ方
南部酒造所が作るハブ酒なら安心して飲めそうだと思ったなら、滋養強壮に一役買ってもらうため、試してみるのがおすすめです。
特に琉球の酒 南都 ハブ酒 25度は、長期貯蔵熟成して味にまるみが出たハブエキスを使用していることから、滋養豊富な果実系のハーブ風味と泡盛が織り成すハーモニーが楽しめます。
まさに新感覚に仕上がったハブ酒で、ストレートやオンザロック、水割りやお湯割りなど、ブランデーのように飲むことができることから、体にやさしいリキュールというコンセプトにも納得です。
さらに琉球の酒 南都 ハブ酒 25度はリキュールとして作られていることから、沖縄独特の伝統的なハブ酒のようにお酒の中にハブが入っていません。
新感覚ハーブ酒のハブ酒で、瓶の中にハブがいないのなら、毎日抵抗なく飲める健康酒として試してみたいという人は多いのではないでしょうか。