
ハブ酒とは
ハブ酒は、沖縄や奄美群島に生息する毒蛇「ハブ」を、アルコール度数の高いお酒に漬け込んだお酒です。
瓶の中でとぐろを巻くハブの姿が強烈な印象を与え、沖縄を代表するお土産の一つとしても知られています。
中国のマムシ酒などと同じように、古くから「滋養強壮の薬酒」として親しまれてきました。
ハブ酒の歴史
蛇をお酒に漬ける文化は、中国で古くから伝えられてきたものです。
中国との交易が盛んだった琉球王国の時代に、その製法が沖縄に伝わり、ハブが生息する地域で造られるようになったといわれています。
蛇は水だけで長く生き延びるといわれるほど生命力の強い生き物とされ、その力にあやかるお酒として大切にされてきました。
ベースになるお酒
ハブ酒には、アルコール度数の高いお酒が使われます。
沖縄では泡盛、奄美群島では黒糖焼酎が使われることが多く、サトウキビから造るラムをベースにしたハブ酒もあります。
ハブの独特の臭みをやわらげるため、ハーブや薬草を一緒に漬け込んだり、ハーブのお酒をブレンドしたりした製品が多く見られます。
製品の造り方
ハブ酒を造るうえで大切なのが、臭みを抑え、腐敗を防ぐことです。
製造元では、捕獲したハブに一定期間えさを与えず、体の中をきれいにしてから、血抜きや内臓の除去などの処理を行います。
そのうえで、アルコール度数の高いお酒に漬け込み、長い期間熟成させます。
熟成が進むと、お酒は赤みがかった褐色になり、味わいもまろやかになっていくといわれています。
ハブの毒はたんぱく質でできており、アルコールに長く漬けることで性質が変わり、無毒化されると考えられています。
継ぎ足しで長く楽しむ
ハブが丸ごと入ったハブ酒は、お酒を飲み進めて減ってきたら、別のお酒を継ぎ足して楽しむことができます。
ハブが空気に触れると傷みやすくなるため、ハブの体が出てしまう前に、アルコール度数の高いお酒を継ぎ足すのがポイントです。
継ぎ足すお酒は、泡盛や焼酎など30度以上のものがよいとされ、沖縄では継ぎ足し用のお酒も販売されています。
継ぎ足しは、3回程度までを目安にするとよいといわれています。
楽しむときの注意
ハブ酒は、アルコール度数が高いお酒です。
少量ずつ、水割りやお湯割りなどで、ゆっくり楽しみましょう。
「体に良い」という言い伝えはありますが、医薬品ではないので、体調が気になるときは無理に飲まないようにしてください。
ハブ酒の保存方法
ハブ酒は、アルコール度数が高いため、未開封であれば長く保存できるお酒です。
直射日光の当たらない、涼しい場所に立てて保管しましょう。
日光に当たると、色や香りが変わる原因になります。
開封後は、しっかりと栓を閉めて、ほこりが入らないように注意しましょう。
ハブが丸ごと入ったものは、瓶が大きく重いので、倒れにくい場所に置くと安心です。
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