
リキュールは身近なお酒
リキュールと聞くと、バーでカクテルに少しだけ使う、なじみの薄いお酒というイメージがあるかもしれません。
家にはビールや日本酒、焼酎はあるけれど、リキュールは置いていないという方も多いでしょう。
しかし、実はリキュールは、私たちの暮らしの中で意外と身近なお酒なのです。
リキュールとは
リキュールとは、蒸留酒に、果実やハーブ、ナッツなどの香りを移し、砂糖などの甘みを加えたお酒のことです。
「混成酒」とも呼ばれ、原料の香りと甘さを楽しめるのが特徴です。
日本の酒税法では、酒類と糖類などを原料にした、エキス分2度以上のお酒が、リキュールに分類されています。
梅酒もリキュールの一種
日本で最も身近なリキュールといえば、梅酒です。
梅酒は、青梅と氷砂糖を、ホワイトリカーなどの蒸留酒に漬けて造るお酒です。
梅の実のエキスと香りがお酒に溶け出し、氷砂糖の甘さが加わって、甘酸っぱくまろやかな味わいになります。
蒸留酒に果実の香りと甘みを加えるという点で、梅酒はまさにリキュールそのものなのです。
毎年家庭で梅酒を漬けている方は、実はリキュールを手作りしていることになります。
お菓子に使われるリキュール
リキュールは、お菓子作りにもよく使われています。
オレンジのリキュールは、パウンドケーキやゼリー、チョコレート菓子などに、オレンジの香りを加えるために使われます。
洋菓子の原材料表示に「洋酒」と書かれていれば、こうしたリキュールなどが使われていることがあります。
ケーキ屋さんのお菓子を食べたことがある方なら、知らないうちにリキュールの香りを楽しんでいたかもしれません。
身近なリキュールの楽しみ方
リキュールは、ソーダや牛乳、ジュースで割るだけで、手軽に美味しいカクテルになります。
カシスのリキュールをオレンジジュースで割った「カシスオレンジ」や、コーヒーのリキュールを牛乳で割った「カルーアミルク」は、居酒屋でもおなじみのメニューです。
バニラアイスにリキュールを少しかけるだけで、大人のデザートにもなります。
まずは1本から
リキュールに興味を持ったら、まずは好きな果物や香りのものを1本選んでみてください。
小さなボトルのものを選べば、使いきりやすく、いろいろな種類を試せます。
リキュールと薬の歴史
リキュールは、もともと薬として生まれたお酒だといわれています。
中世ヨーロッパでは、修道院などで薬草をアルコールに漬けた薬が造られ、飲みやすくするために蜂蜜や砂糖が加えられました。
現在も、修道院の名前を冠したハーブのリキュールが残っており、その歴史を感じることができます。
日本の梅酒も、昔は家庭の常備薬のように大切にされてきたお酒です。
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