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ウイスキーのアルコール度数はなぜ高い?40度が多い理由とカスクストレングス

ウイスキーのアルコール度数は40〜46度が一般的

市販されているウイスキーの多くは、アルコール度数が40〜46度ほどです。
ビールが5度前後、ワインが12〜14度前後、日本酒が15度前後、焼酎が20〜25度ほどなので、ウイスキーはかなり度数の高いお酒といえます。
スコッチウイスキーは、法律でアルコール度数40度以上で瓶詰めすることが定められています。
ジャパニーズウイスキーの業界基準でも、40度以上で瓶詰めすることが条件の一つになっています。

度数が高いのは「蒸留」するから

お酒は、造り方によって醸造酒と蒸留酒に分けられます。
ビールやワイン、日本酒のように、原料を発酵させて造るお酒が醸造酒です。
ウイスキーは、発酵させてできた「もろみ」を蒸留して造る蒸留酒です。
アルコールは水より低い温度で蒸発するため、もろみを加熱して出てきた蒸気を冷やして集めると、アルコール分の濃い液体ができます。
アルコール度数7〜8%ほどのもろみを、ポットスチルで2回蒸留すると、度数が70%前後の原酒(ニューポット)になります。
連続式蒸留機を使うグレーンウイスキーでは、90%を超える度数まで蒸留されます。

熟成と瓶詰めで度数は下がる

蒸留した原酒は、水を加えて60%台前半ほどに度数を調整してから樽に詰められることが多いです。
樽の中で何年も熟成する間に、アルコールや水分は少しずつ樽から蒸発していきます。
この蒸発した分は「天使の分け前(エンジェルズシェア)」と呼ばれています。
熟成を終えた原酒は、さらに水を加えて、40〜46度ほどの飲みやすい度数に調整してから瓶詰めされます。

カスクストレングスとは

カスクストレングスとは、樽から出した原酒に水を加えず、樽出しのままの度数で瓶詰めしたウイスキーのことです。
アルコール度数は50〜60度台になることが多く、原酒本来の力強い香りと味わいをそのまま楽しめます。
なお、1つの樽の原酒だけを瓶詰めしたものは「シングルカスク」と呼ばれ、カスクストレングスとは別の意味の言葉です。
シングルカスクで、かつカスクストレングスというボトルもよく見られます。

度数の高いウイスキーの楽しみ方

度数の高いウイスキーは、少しずつ水を加えながら飲むと、香りが開いていく変化を楽しめます。
数滴の水でも印象が変わるので、スポイトなどで少しずつ加えてみてください。
飲むときは必ずチェイサーを用意し、量を控えめにして楽しみましょう。

「度数」と「プルーフ」の見方

ウイスキーのラベルには、アルコール度数が「%」や「vol.」で書かれています。
たとえば「43% vol.」は、アルコール度数43度という意味です。
アメリカのウイスキーでは、「プルーフ(proof)」という単位が使われることもあります。
アメリカのプルーフは、アルコール度数のちょうど2倍の数字で表されるため、「100 proof」はアルコール度数50度にあたります。
バーボンのラベルで「90 proof」と書かれていれば、45度という意味です。
なお、イギリスでは昔、異なる計算方法のプルーフが使われていたため、古いスコッチのボトルでは数字の意味が違うことがあります。
度数の表記を正しく読めると、ボトルを選ぶときに役立ちます。

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