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日本酒と焼酎の違いはいろいろありますが

焼酎ブームは去ったものの

一時期大いに賑わった焼酎ブームは少し影を潜めてしまったものの、焼酎の美味しさを知って以来、日本酒から焼酎に変えたという人も大勢います。
あるいは、焼酎ブームは不景気なころに起こったので、節約のためにやむを得ず焼酎に切り替えたという人は、景気の回復とともにまた日本酒に戻したことでしょう。
お酒としての味わいは全く違うため、焼酎と日本酒を比較してどちらがより美味しいのかという質問の答えは好き好きということになりますが、具体的にどのような違いがあるのかを知ってみるのはいいことです。

まずお酒のタイプが違う

醸造され、発酵という段階を経て作られるという工程は、ほとんどのお酒に当てはまります。
原材料に違いはあれど、お米から作る日本酒も芋や麦から作る焼酎も同じです。
ただ、日本酒は発酵したのち瓶詰めして出荷されますので、糖質を含みます。
糖質を含む日本酒はまろやかな味わいと飲みやすさが特徴です。
一方の焼酎は発酵後に蒸留という工程がさらに加わることから、蒸留によって糖質がすべてなくなってしまいます。
蒸留酒はアルコール度数が高くなりますので、蒸留酒として知られるウイスキーのアルコール度数も40度とかなり高めです。
糖質を含まないために甘みがないお酒になることから、甘みを感じるお酒が苦手な人や、糖質制限のために糖質を含む日本酒が飲めない人に焼酎は向いています。

味わい方も大きく異なる

日本酒の場合、和らぎ水と呼ばれる水を用意し、日本酒と同量を飲むことで悪酔いを防ぎ、体への負担を減らすとされるオススメの飲み方です。
それに対して焼酎はもともとアルコール度数が高いこともあって、お水や氷、お湯などで割って飲むのが一般的です。
同じように一升瓶で買ってきても焼酎が経済的なのは、割って飲むことから焼酎そのものの摂取量は日本酒より少なく、これが不景気の時に焼酎ブームを巻き起こした要因の一つと言っていいでしょう。
ほんのり甘い香りが楽しめるということで、焼酎の人気は芋が断トツですが、水やお湯、さらには氷だけを入れるといった飲み方で香りが微妙に変わります。
一番香りがよく引き立つのはお湯割りで、初心者にもオススメです。

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