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ハブ酒の歴史と漬け込むお酒|度数の高いお酒を使う理由

ハブ酒の歴史と漬け込むお酒|度数の高いお酒を使う理由

ハブ酒の歴史

蛇をお酒に漬けて飲む文化は、古代中国にさかのぼるといわれています。
中国では、蛇を漬けたお酒が、滋養強壮の薬酒として古くから親しまれてきました。
この文化が、中国との交易が盛んだった琉球王国の時代に沖縄に伝わり、ハブが生息する沖縄や奄美で、ハブ酒が造られるようになったと考えられています。
数百年の歴史を持つ、伝統的なお酒といえるでしょう。

度数の高いお酒を使う理由

ハブ酒造りに欠かせないのが、アルコール度数の高いお酒です。
アルコール度数が低いお酒に漬けると、ハブが傷んで腐敗してしまうおそれがあるためです。
また、アルコール度数が高いほど、ハブの成分がお酒に溶け出しやすく、毒のたんぱく質も変性しやすいと考えられています。

よく使われるお酒

沖縄では、地元のお酒である泡盛を使うのが一般的です。
奄美群島では黒糖焼酎、そのほかラム酒なども使われます。
漬け込みには、アルコール度数が40度前後の、度数の高いものが使われることが多いようです。
日本酒やワインなどの醸造酒は、アルコール度数が低く、糖分なども含まれるため、ハブを漬けるお酒には向いていません。

熟成で味わいが深まる

ハブ酒は、漬け込んでから長い時間をかけて熟成させます。
5年以上熟成させたものもあり、熟成が進むほどクセがやわらぎ、まろやかな味わいになるといわれています。

継ぎ酒で長く楽しむ

ハブが丸ごと入ったハブ酒は、中身を飲んで減ってきたら、別のお酒を継ぎ足して楽しむことができます。
これを「継ぎ酒」といいます。
継ぎ足すときも、泡盛や焼酎など、アルコール度数の高いお酒を使うことが大切です。
沖縄の酒店などでは、ハブ酒の継ぎ足し用のお酒も販売されているので、それを使うと手軽です。
継ぎ足しは、3回程度までを目安にするとよいといわれています。

楽しむときの注意

ハブ酒は、アルコール度数の高いお酒です。
少量ずつ、水割りやお湯割りなどで楽しみましょう。
薬酒として親しまれてきたお酒ですが、医薬品ではないので、飲みすぎないように注意してください。

世界の蛇のお酒

蛇を漬け込んだお酒は、沖縄だけでなく、アジアのさまざまな地域で造られてきました。
中国や台湾、ベトナムなどでも、蛇を漬けたお酒が昔から知られています。
地域によって、漬け込むお酒や蛇の種類が異なり、それぞれの土地の文化が反映されています。
旅行先で、その土地ならではのお酒を見つけるのも楽しみの一つです。

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