
ウイスキーは原料と造り方で分けられる
ウイスキーのラベルには、「シングルモルト」「ブレンデッド」などの言葉がよく書かれています。
これらは、ウイスキーを原料と造り方によって分けた種類の名前です。
大きく分けると、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、そしてその2つを混ぜたブレンデッドウイスキーの3つがあります。
それぞれの違いを知ると、ラベルを見ただけでどんな味わいか想像しやすくなります。
モルトウイスキー
モルトウイスキーは、大麦麦芽(モルト)だけを原料にしたウイスキーです。
単式蒸留器(ポットスチル)で2回ほど蒸留するのが一般的で、原料の香りや蒸留所の個性が強く残ります。
香りが豊かで、力強く複雑な味わいになるのが特徴です。
シングルモルトとは
モルトウイスキーの中でも、1つの蒸留所で造られた原酒だけで瓶詰めしたものを「シングルモルト」と呼びます。
「シングル」は、麦芽の種類が1つという意味ではなく、蒸留所が1つという意味です。
同じ蒸留所の中で、熟成年数や樽の違う原酒を混ぜることはできます。
山崎、白州、余市、マッカラン、グレンフィディックなどが代表的なシングルモルトです。
複数の蒸留所のモルトウイスキーだけを混ぜたものは、「ブレンデッドモルト」と呼ばれます(日本では「ピュアモルト」と表記されることもあります)。
グレーンウイスキー
グレーンウイスキーは、トウモロコシや小麦などの穀物(グレーン)を主原料に、麦芽を加えて造るウイスキーです。
連続式蒸留機で高いアルコール度数まで蒸留するため、クセが少なく、軽やかでまろやかな味わいになります。
連続式蒸留機が19世紀に普及したことで、大量に安定して造れるようになりました。
単独で瓶詰めされることは多くありませんが、近年は「知多」のようなシングルグレーンも人気です。
ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたものです。
個性の強いモルトに、穏やかなグレーンを合わせることで、飲みやすくバランスの取れた味わいになります。
世界で飲まれているウイスキーの多くはブレンデッドで、ジョニーウォーカー、バランタイン、響、角瓶などが代表的です。
ブレンダーと呼ばれる専門家が、数十種類もの原酒を組み合わせて味を作り上げています。
シングルカスクとの違い
「シングルカスク」は、1つの樽の原酒だけを瓶詰めしたものです。
シングルモルトよりもさらに限定された原酒で、樽ごとの個性がはっきり表れます。
種類の違いを知ったら、ぜひ飲み比べて、自分好みのタイプを探してみてください。
ラベルで種類を見分けるには
ウイスキーの種類は、ラベルの表記で見分けることができます。
「Single Malt」と書かれていれば、1つの蒸留所で造られたモルトウイスキーです。
「Blended Malt」や「Pure Malt」は、複数の蒸留所のモルトウイスキーだけを混ぜたものです。
「Blended」や「Blended Whisky」は、モルトとグレーンを混ぜたブレンデッドウイスキーです。
「Single Grain」は、1つの蒸留所で造られたグレーンウイスキーを表します。
また、「12 Years Old」のような年数表記は、使われている原酒のうち最も若いものの熟成年数を示しています。
ラベルの読み方を知っておくと、初めて見る銘柄でも、どんなタイプのウイスキーか見当をつけられるようになります。
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