
酸化防止剤とは
ワインのラベルの原材料欄には、「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と書かれていることがよくあります。
亜硫酸塩は、食品添加物の一種で、ワイン造りでは古くから使われてきました。
古代ローマの時代から、硫黄を燃やしてワインの樽を消毒していたといわれています。
酸化防止剤の役割
ワインに亜硫酸塩を加える目的は、大きく2つあります。
1つは、ワインが空気に触れて酸化し、色や香り、味わいが劣化するのを防ぐことです。
もう1つは、雑菌の増殖を抑えて、ワインが傷むのを防ぐことです。
亜硫酸塩を使うことで、ワインの品質が安定し、長く美味しさを保つことができます。
日本での使用基準
日本では、食品衛生法によって、ワインに使える亜硫酸塩の量に上限が定められています。
上限は、二酸化硫黄として1kgあたり0.35g未満です。
この基準を守って造られたワインだけが、国内で販売されています。
決められた基準の範囲内で使われているので、通常の量を飲む分には心配する必要はありません。
なお、ぶどうの発酵の過程でも、亜硫酸はわずかに自然に生まれるため、「無添加」のワインでも、亜硫酸がまったく含まれないわけではありません。
無添加ワインが人気の理由
最近は、酸化防止剤を加えていない「無添加ワイン」も人気があります。
「できるだけ添加物を避けたい」「ぶどう本来の味わいを楽しみたい」といった理由で選ぶ方が増えています。
無添加ワインを造るには、ぶどうの扱いや発酵の管理、瓶詰めの工程などで、ワインが空気や雑菌に触れないよう、さまざまな工夫が必要になります。
無添加ワインの注意点
酸化防止剤を加えていないワインは、一般的なワインに比べて、品質が変わりやすい傾向があります。
フレッシュな味わいを楽しむワインとして造られているものが多いので、購入後は早めに飲むのがおすすめです。
冷蔵での保存をすすめているものもあるので、ラベルの表示を確認しましょう。
開けたあとも、冷蔵庫で保存し、早めに飲みきるようにしてください。
好みに合わせて選ぶ
酸化防止剤を使ったワインにも、無添加のワインにも、それぞれの良さがあります。
長く熟成させたい銘醸ワインは、多くが酸化防止剤を使って造られています。
飲むタイミングや好みに合わせて、選んでみてください。
ラベルの表示を確認しよう
日本で販売されるワインでは、酸化防止剤を使っている場合、ラベルに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」などと表示されています。
無添加のワインには、「酸化防止剤無添加」などの表示があります。
気になる方は、購入するときにラベルの表示を確かめてみましょう。
表示の見方を知っておくと、自分に合ったワインを選びやすくなります。
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