意外と知らないブランデーの世界
ビールやワイン、ウイスキーに比べて愛飲家が少ないのがブランデーではないでしょうか。
ブランデーといえば高級なお酒の代名詞というイメージがあり、大人の男性が好むお酒と捉える人も多くいるようです。
しかし、ブランデーが誕生したフランスなどヨーロッパ諸国やアメリカでは、体に良い飲み物として大昔から飲まれてきました。
ブランデーをベースに牛乳や卵黄、砂糖を加えて作る甘いカクテルのブランデー・エッグノッグは、風邪をひいたときの薬用酒としても有名です。
このように、欧米では身近なお酒として親しまれているブランデーですが、日本ではまだまだその魅力は知られていません。
元来、ブランデーとは果実酒の蒸留酒のことで、ワインを蒸留させたものがブランデーということになります。
一般的には、ぶどうを原料として作られており、フランスのコニャック地方やアルマニャック地方で製造されるブランデーが世界的に知られています。
また、リンゴを原料として作られたリンゴ酒を蒸留したアップル・ブランデーもあり、フランスのノルマンディー地方で製造されているカルヴァドスが有名です。
イタリアには、グラッパというブランデーがあり、これはブドウの搾りかすであるポマースを発酵させて作られています。
樽熟成をおこなわないものと、樽熟成させたものがあり、前者は無色透明で後者は薄い琥珀色をしています。

初心者におすすめのブランデー
ブランデーに詳しくない方でもご存じなのが、ヘネシーVSOPやレミーマルタンXOなどの有名銘柄でしょう。
海外旅行先でお土産としてもっとも買われているのも、この二つの銘柄です。
もちろん、人気があるので無難と言えばそうですが、これからブランデーを始めるなら基本的な知識を身につけて、幅広い銘柄から選ぶことをおすすめします。
ブランデーにはいくつもの分類がありますが、世界で最も飲まれているコニャックが銘柄も豊富で初心者に向いているといえるでしょう。
一般的にブランデーは熟成期間が長いほど上質とされており、コニャックであれば3年から100年以上のものまで幅広くそろっています。
初心者だからこそ、はじめは質の良い銘柄を試してブランデーの魅力に触れてほしいものです。
熟成年数20～25年のXOクラスの中でもコストパフォーマンスが高いと評判の、ポール・ボーオル・ダージュ、レイモン・ラニョー エクストラヴィユー、ラニョーサボラン レゼルヴスペシャルNo20あたりをおすすめします。