
ブランデーとは
ブランデーは、ぶどうやりんごなどの果実から造ったお酒を蒸留し、樽で熟成させた蒸留酒です。
最も多く使われる原料はぶどうで、ぶどうから造ったワインを蒸留することでブランデーになります。
果実には糖分が含まれているため、穀物から造るお酒のように、でんぷんを糖に変える工程(糖化)が必要ありません。
アルコール度数は40度前後で、ワインに比べるとかなり高いお酒です。
「ナポレオン」は等級の一つ
ブランデーの話題でよく耳にするのが、「ナポレオン」という言葉です。
ナポレオンといえば、フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、ブランデーのラベルに書かれた「ナポレオン」は、熟成の程度を表す等級表示の一つです。
ナポレオンの位置づけ
コニャックの等級は、熟成の短いものから順に、VS、VSOP、ナポレオン、XOなどがあります。
ナポレオンは、VSOPとXOの間に位置する等級で、最低6年以上熟成させた原酒を使うことが決められています。
「XOより上」と思われることもありますが、熟成年数の基準ではXOのほうが上です。
なお、メーカーによっては、ナポレオンという言葉を商品名の一部として使っている場合もあります。
名前の由来
ブランデーの等級が「ナポレオン」と呼ばれるようになった理由には、いくつかの説があります。
ナポレオン・ボナパルトの息子が生まれた1811年は、ぶどうが豊作だったため、その年の原酒をたたえて名付けられたという説があります。
また、ナポレオン自身がコニャックを好んだという話や、ナポレオンにコニャックが献上されたという話も伝えられています。
どの説が正しいかは、はっきりしていません。
等級を選ぶときのポイント
ナポレオンクラスのブランデーは、VSOPよりも熟成が進み、まろやかで深みのある味わいが楽しめます。
XOほど高価ではなく、熟成感のある味わいを楽しみたい方にちょうど良いクラスといえるでしょう。
ストレートやトワイスアップで、香りをじっくり味わってみてください。
古いボトルの表記
昔のブランデーのボトルには、日本の酒税法の級別制度に基づく「特級」の表示があるものもあります。
こうした古いボトルは、愛好家の間でオールドボトルとして親しまれています。
ブランデーとナポレオンの関わり
ナポレオンとブランデーの結びつきは、等級の名前以外にも見られます。
コニャックメーカーのクルボアジェは、ナポレオンゆかりのコニャックとして知られ、ボトルにはナポレオンのシルエットが描かれています。
また、角砂糖にブランデーをしみこませて火をつけ、コーヒーに溶かす「カフェ・ロワイヤル」も、ナポレオンが好んだ飲み方と伝えられています。
こうした話を知っておくと、ブランデーを味わう時間がいっそう楽しくなります。
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